【貴陽の予備摘果!さらなる見極めと将来予測が重要…。】

プラム

皆さんこんにちは!
古郡果樹園でございます。
皆さんいかがお過ごしでしょうか!

山梨県南アルプス市は最近とにかく熱いです!
30度を超える日もあり、熱中症対策を徹底しています!

さて今回は「貴陽」の予備摘果について投稿します!

あれ?前回摘果について投稿してないかい?と思った方もいると思いますが、それはソルダムや大石早生といった比較的簡単に栽培できるプラムの品種です。
前回の投稿はこちら

しかし貴陽はそうはいきません!!!
あそこまでぽろぽろ大胆に落とすのではなく、さらなる見極めと将来予測が重要になり、今後の作業工程の違いにより、摘果していく割合も変わっていきます。
なので「予備」摘果といいます。

まず初めに摘果の様子を動画で見てみましょう

こんな感じで摘果していきます。
こちらも前回投稿と同じようにサクサク摘果していますが、適当でなくちゃんと基準があります。

それではいきましょう!

目次

貴陽も危機を乗り越えた…。

今年も他のプラムと同様、貴陽も多くの実がなりました!

貴陽の方がその他のプラムに比べ、とても繊細で、しっかり実がなるか心配でした。

前回のブログでも投稿した通り、今年は暖冬の影響で花が早く開花し、開花した後に、季節外れの雪が降ったため、プラムのダメージが大きいのではないかと不安に思っておりました。

暖冬や季節外れの雪、霜の心配、様々な危機が例年に比べ起き、うまく受粉が成功し実がなるのか…。

だんだん暖かくなり、不安を抱えながら畑の様子を確認すると、
その不安は杞憂に終わり、
様々な危機を乗り越え、今年も貴陽は実をつけてくれました!

貴陽の実

貴陽は残す実の選定を大きくなってから行ったほうが、傷がなく、より大きく育ちやすい実を判断しやすいため、他のプラムより遅く摘果を行いました。

摘果とは?

前回の投稿にもありますが、簡単に摘果の必要性と紹介を行います。

受粉に成功すると、一つの枝から多くの実がなります。

摘果前 一つの枝からいくつも実が

実が多ければいいというわけではなく、
「摘果」という作業を行い実の量を調整します。

全ての実をこのままにして置けばかなり多くのプラムを収穫できそうです。
しかし、あまり多くなりすぎると養分が分散してしまい、サイズが小さく果肉が少ない、甘みがなく味が薄い、酸味やえぐみが強い、などいわゆる「美味しいプラムができない」状態になってしまいます。

そのため残す実を選定し摘果していきます。

摘果の様子

摘果は前回の投稿と同じように手でぽろぽろ落としていきます。

残す実と落とす実、それを見極めたら後は黙々とひたすら手で取っていくだけ。
非常に簡単です。
しかしその選定が難しいのです。

また貴陽は、前回の投稿のように大胆に落とすわけではありません!
いわば「予備摘果」と呼ばれるものになります!

予備摘果!その理由

今回貴陽の摘果についての投稿ですが、他のプラムと違い、一度の摘果で8割9割落とすわけではありません。

理由は以下の通りです。

  • 高級プラムであるため、将来的に大きく形がいいものを残すため、一度でなく何度かに分けて摘果する
  • 「世界一重いスモモ」とギネスに認定されるほど重いプラムなため、風などで落ちる数が多い(リスク分散)
  • 他のプラムと違い貴陽はプラム一玉一玉に傘をかける作業がある。その時にも摘果を行うため、今回だけで将来残す実を選定する必要がないため。

以上の理由から、他のプラムと違い、8割以上落とす、大胆な摘果は必要でなく、
だいたい7割ほど落とす予備摘果を今回行います。

一番の理由は3つ目の、貴陽は傘かけが必要でその際にも摘果を行うため、今回はそこまで落とす必要がない。というものですね。

しかし一玉一玉が高級でしかも重く風などの影響で落ちやすいプラムであるため、選定は難しいです。

貴陽予備摘果の選定基準

さて貴陽の予備摘果ですが、適当に残す実を決めているのではなく、
ちゃんと選定基準があります!

基本的には前回の投稿で紹介したとおりですが、個々の判断が慎重になります。

選定の仕方は様々ですがまとめると以下のようになります。

  • 受精に成功して大きく膨らんだ実は残し、失敗して小さいままの黄色い実は落とす
  • なるべく下向きを残し、上向き横向きは落とす
  • 傷がついていたり形がおかしかったりする実は落とす

先ほど述べた通り、あくまで今回は予備摘果。
今回だけで終わらせるものではないので、他のプラムと違い、15センチ間隔はあまり意識しません!

どちらかというと、傷がないか、玉は小さくないか、枝が生えている方向はどうか、など将来大きくおいしく落下に強い実なのかを重要視します

実のなる方向や場所、大きさ、形、などで落下に対する耐性や美味しさ、育ち方が決まるので、貴陽に限ってはそちらが大事です。

予備摘果後の様子

予備摘果後

予備摘果後の様子です。
他のプラムと違い間隔はそこまで空いていませんが、強くおいしく大きく育ちそうな実だけ残っています。

しかしこの実すべてが残るわけではなく、今後の作業の傘かけの際にもう一度残す実を選定し摘果します。(傘かけの様子も投稿できたらと思います)

また違う場所ではこのように摘果で見ました。

きれいに下向きの実のみ残っており、育成の邪魔になる他の実は全て取り除かれています。

最後に

さて今回は貴陽の予備摘果についての投稿でした。

前回の投稿同様でしたが、今後「傘かけ」という作業が貴陽にはありますので、その関係や貴陽の特性により、若干摘果の様子が異なりました。

今回の摘果の様子はいずれyoutubeでアップさせていただければと思います。
チャンネル開設しましたらまたアナウンスさせていただきますのでチェックしてください!

最後に古郡果樹園のホームページと販売サイトも着々に出来上がってきたいます。
こちらもチェックしていただけますと幸いです。
古郡果樹園HP  こちら
古郡果樹園購入サイト https://fgfurufuru.theshop.jp/

では今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

最後にもう一度摘果の様子を

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