皆さんこんにちは!古郡果樹園でございます。
GWいかがお過ごしでしょうか!
前回の投稿同様、新型コロナウイルスの影響は甚大なるものです。
この一か月でさらなる深層経済に影響が出るのではないかと不安に思っています。
しかし止まない雨はない!今は必至に乗り越え実りある収穫の時期まで踏ん張りましょう!
プラム(すもも)は心配なことがいくつかありましたが、今年も受粉に成功した実がなりはじめました!
今回はプラム栽培のメインである「摘果」ついてご紹介いたします!
まず初めに動画で摘果の様子を見てみましょう!
いかがでしょうか?
サクサクと摘果しています。
どれを落として、どれを残すの?と思いまうすがそれは明確な基準があります。
それではいきましょう!
目次
何度も危機を乗り越えて…。

今年も多くのプラムが実りました!
毎年この時期はしっかり受粉ができたか、受精に成功したか不安になります…。
しかしその不安も杞憂に終わり、例年以上に実がなってくれました!
実は今年は例年より不安でした…。
4月10日、山梨県は強い寒気に覆われ、雪が降りました。
積雪も観測され、なんと4月に積雪が観測されるのは9年ぶり。
雪に覆われた桜。そんな写真がSNS上でも広まっていました。
もちろんプラムの開花時期ともかぶります…。
影響が出ないか不安で不安で仕方なかったです。
また今年は暖冬で、プラムの開花が早かったです。
経験上、暖冬の年は不作になります。
それは花が早く咲くと、開花後に霜が降りることが多く、その霜の影響が被害をもたらします。
そんないくつもの危機を乗り越えプラムは実をつけました!
逆になりすぎ?摘果が大変…。
不安は杞憂に終わりましたが、逆に実がなりすぎました(笑)

これは多い…。(笑)
多ければいいというわけではなく、
「摘果」という作業を行い、果実の量を調整します。
その摘果について次でご紹介いたします。
また今回はプラムの中でもソルダムと大石早生などの品種についての投稿です
9割は落とされる⁉「摘果」という名の選抜試験
もう一度先ほどの写真を見てみるとこのように実がたくさんついています。

全ての実をこのままにして置けばかなり多くのプラムを収穫できそうです。
しかしあまり多くなりすぎると養分が分散してしまい、サイズが小さく果肉が少ない、甘みがなく味が薄い、酸味やえぐみが強い、などいわゆる「美味しいプラムができない」状態になってしまいます。
そのため残す実を選定しそれ以外は落としてしまいます。

手でぽろぽろ落としていきます。
残す実を決めたら後はひたすらその他を除きます。
選定の仕方は様々ですがまとめると以下のようになります。
- 受精に成功して大きく膨らんだ実は残し、失敗して小さいままの黄色い実は落とす
- なるべく下向きを残し、上向き横向きは落とす
- 傷がついていたり形がおかしかったりする実は落とす
- およそ15センチ間隔で実を残す(こぶし一つ間隔)
選定の基準はこのようになります。
このような基準のもと、落とした結果ここまですっきりします

およそこぶし一つ間隔で実が残っています。
また実のサイズは均等で、下向きです。
ご覧の通り、最初に30粒ほど実がありましたが、摘果により3粒となりました。
割合で1割ほどしか残らず、9割は落とされています。
美味しいプラムとして選ばれるための選抜試験…。
私にはそのように思います。
摘果の時期は?
摘果の時期ですが早いほうが、養分が残った実に集中できるため好ましいです。
しかし早いとデメリットもあります。
- 小さいと見つけづらく、しっかりと摘果できない
- 残す実の選定が難しい
(実が大きくなってからでないと傷がないか形がいいかわからない)
できるだけ早く摘果したほうが好ましいですがそれだけ難しく、経験と技術が必要となります!
最後に
今回はソルダムや大石早生などの「摘果」についての投稿になりました。
残る実は1割未満。驚きませんか?
落としていくとき少し悲しい気分になります。
また受粉しすぎたかな…。と思う時があります。
しかし実際なってみないとわからないですし、美味しいプラムにするためと思うと
致し方ないことだと思います。
それだけ手がかかっていると、そしてスーパーでプラムを見たときは
「こいつらはあの厳しい試験を突破した奴らなのか…。面構えが違うな…。」
と一言呟いてみてください。
間違いなく変人扱いされます(笑)
冗談はさておき、投稿は以上になります。
次回は同じプラムの摘果でも「貴陽」について投稿します。
若干方法が異なり、それは今後の作業の手間によって影響します!
是非次回もお楽しみに!
最後に古郡果樹園のホームページ
https://www.fgf-group.com/
古郡果樹園購入サイト
https://fgfurufuru.theshop.jp/
となります。
まだまだ更新途中なので完成度は低いですがその過程も楽しんでいただければと思います。
それではこの辺で
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は世界一重いすももとギネスに認定された南アルプス市発祥のプラム
貴陽の摘粒について→こちら
最後にまとめで音声付きの動画です
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